NEWS

ホーム > お知らせ > ~2021年 新年のご挨拶~
~2021年 新年のご挨拶~

~2021年 新年のご挨拶~

皆様、新年明けましておめでとうございます。
営業課 大窪 健太郎 です。

冒頭の写真は、「丑年にちなんだ良い写真はないだろうか、、、」と思案した末、学生時代に宮崎県は高千穂牧場にて、闘牛と熱戦を繰り広げたことを思い出し、急遽友人から取り寄せたものになります。

ここ2年は、年末年始の休暇に恵まれたこともあり、年頭の挨拶と共に、海外での年越しの様子を書きましたが、如何せん、このような状況下のため、今年の年頭挨拶は、2020年を振り返りながら、本年への決意を新たにします。

私事で恐縮ですが、2020年は、5月から12月迄の8ヶ月間を社外研修に費やしました。
様々な課題が課された研修に於いて、特に印象に残っているものに『文献』があります。
物凄く平たく言えば、『大人の読書感想文』と言ったところでしょうか。

いきなり話は横道に逸れますが、このブログを書きながら、「そう言えば、“大人の~”というキャッチフレーズを最近よく目にするな」と感じたので、この年末年始を利用して、市場調査を行ったところ、私の予想を遥かに上回るラインナップが揃っていました。

“大人のきのこの山・たけのこの里”、“大人のチョコボール”、“大人のガリガリ君”等々、幼少の頃にエース級の活躍をしたお菓子達が、“大人の”という冠を付けることによって、見事に復活を果たしているのです。

中でも、特に私の心を打った、大人シリーズはこちら。

小学生時代の遠足のおやつの定番、チョコバット。

「ひとふりのほろにがさ」という絶妙なサブタイトルが、「まさか、、、絶好のチャンスで空振りの三振を喫してしまうのでは、、、」と深く考えさせられます。

この調査を通じ、「自分も早く“大人の健太郎”になって、ブームに乗らねば!!」と思ったのも束の間、“おうち時間”の増加に伴って、陽を浴びる時間が激減したことにより、“大人の渋味”ではなく、“肌の白味”を手に入れた上に、“ヒゲの青味”まで加わってしまい、もう大変です。“現実のほろにがさ”を痛感しています。


話を『大人の読書感想文』に戻します。
昨今、いくら“大人の~”というキャッチフレーズが付いた製品が増えているとは言えど、全くイメージが湧かないと思いますので、『大人の読書感想文』の具体的な実施手順を下記に記します。

①読書
先ずは指定された課題図書を読みます。
課題図書のジャンルは多岐にわたり、経営理念に関するもの、心理学に関するもの、中小企業の成功事例を紹介するもの等、様々です。
また、対象は本だけに留まらず、営業マンの心得を紹介したマンガや、薪を背負いながら勉学に勤しむ姿でお馴染みの、二宮金次郎さんの生涯を題材にしたアニメ等もありました。


後の要約をしやすくするために、大切だと思った部分には、マーカーを引くのですが、これまで読書習慣の無かった私には、目に映る殆どの文章が心に響き、写真のようにページを真黄色にした挙句、「マーカーを引いていない部分の方が大切なのではないか、、、」と思うことが多々ありました。


②要約と感想
課題図書の要約と感想を、原稿用紙12~17枚に収まるようWordにて入力します。


③手書き
Wordにて起こした文章を、全て手書きします。
「このデジタルの時代に、何故手書き!?」と思われる方も多いと思います。
当初、私もそのように思っていたのですが、なんでも「手を動かして記したものは、いつまでも脳に記憶される」とのことで、心に響いた内容がずっと記憶に残るのは有難いと思い、愚直に手を動かしました。
ちなみに、青ペンで書いた文字は、より記憶に残りやすい上に、リラックス効果があります。
※以前から青色が好きで愛用していたところ、後日ネットでこの情報を知りました。

④提出&採点
写真のように、表紙を付けて完了です。


研修のファシリテーターに製本したレポートを提出し、後日、要約と感想に対する採点とコメントが返ってきます。


この①~④の手順を繰り返すこと、実に15回。

心を打つ沢山の“大人の言葉”に出会えたので、そのいくつかを紹介します。

・『幸せは人間関係の中にある』
円満な人間関係の中にこそ、人の幸せがあるという教えです。
だからこそ、自らの人間性に気づくことで、より良い人間関係を築き、幸せな人生を生きようという風に続きます。

・『衆知を集め、衆知を生かす』
パナソニック創業者、松下幸之助さんの言葉です。
みんなで意見を出し合って、一番いい方法を実践しようという内容です。
「おい、君。口は一つやけど、目と耳は二つあるやろ?素直に現実を見て、人の話をよく聞かなアカンということやで!」という言葉と共に紹介されています。

・『Give&Give』
営業理念の基本的な心構えになります。
「事業の目的とは、顧客の創造である」という考えに基づいており、代表事例として、ディズニーランドが挙げられています。全社員さんが顧客に感動を与えるという社風、そして、システムが確立しているため、リピート率が非常に高いことが特徴です。

・『積小為大』
二宮金次郎でお馴染みの、二宮尊徳さんの言葉です。
「大事を為さんと欲せば、小なることを怠らず勤むべし。小積もりて大となればなり」が原文になります。
前述のアニメにて二宮尊徳さんの生涯を学んだのですが、恥ずかしながら、尊徳さんが一体何を成し遂げた人なのかを把握していなかった私にとっては、2020年の大ヒット作「鬼滅の刃」以上に心に響くものがありました。
改善活動のお手本のような金言です。 ※金次郎だけに

2021年は、これら多くの言葉を、自らが実践することで、顧客貢献、社会貢献を通じて、物心両面の幸福を実現して参ります。

コロナウィルスにより、世界はまだまだ不安定な状況が続きますが、2021年が皆様にとって、幸せに満ち溢れた一年になることを祈り、年始のご挨拶とさせて頂きます。

本年も大窪鐵工所を何卒よろしくお願い申し上げます。